テンプレートの作成とPing監視¶
Zabbixでは監視内容をまとめてグループ化したものを「テンプレート」とする。
これに実際の監視アクションとなる「アプリケーション」(配下に個々のアクション)を登録しておき、
このテンプレートにホストを登録していく。
Zabbixはエージェントレスではシンプルチェックという監視を行う。
所謂Pingでの疎通監視のこと。(実行にはfpingコマンドが用いられる)
ここではまずテンプレートを一つ作成し、Zabbixサーバ以外の1台をPing監視するように設定する。
設定¶
- ZabbixのWebUIにログイン
- 「設定」を開く
テンプレートの作成¶
- 「テンプレート」を開く
- 「テンプレートの作成」ボタンを押す
- 仮に下記の内容で設定する
- テンプレート名「TEST_Template」
- 表示名「テスト監視項目」
- 所属グループ「TEST」(初回ログインで作成したグループ名)
- 既存グループを利用するので「新規グループ作成」以降は入力しない
- 「追加」ボタンを押す
アプリケーションの作成¶
アプリケーションが監視動作の1つの単位で、個々の監視動作のアクションを登録する。
- テンプレート一覧画面に戻り「テスト監視項目」グループの行の「アプリケーション」をクリックする
- 「アプリケーションの作成」ボタンをクリック
- 名前「ping」を追加し、「追加」ボタンをクリック
既存のアプリケーションを登録する場合、「ホスト」→「テンプレート」から登録する。
アイテムの作成¶
アプリケーションの実際の動作となる「アイテム」に監視のアクションを登録する。
ひとつのアプリケーションにアクションを複数登録することができる。
- テンプレート一覧画面に戻り「テスト監視項目」グループの行の「アイテム」をクリックする
*「アイテムの作成」ボタンをクリック - 以下の項目を設定する
- 名前「ping監視」(任意)
- タイプ「シンプルチェック」
- キー「icmpping[<target>,<packets>,<interval>,<size>,<timeout>]」(選択内にある)
引数は下記の内容に書き換える。- <target>「zabbixサーバのipアドレス」
- <packets>「3」3回pingを発行する
- <interval>「5000」5000ms間隔でpingを発行する
- <size>「64」64バイトのpingを発行する
- <timeout>「2000」2000ms以内にpingが1回成功すれば正常とする
- データ型「数値(整数)」
- 更新間隔「30s」
- ヒストリ保存期間「90d」
- トレンド保存期間「365d」
- 値のマッピングの仕様「Service state」
- アプリケーション「ping」
- 有効「チェック」
- 「追加」ボタンを押す
トリガーの作成¶
アクションに紐づくトリガーの結果が「監視データ」の「概要」にリストアップされる。
一つのアプリケーションに複数のトリガーを登録することができる。
- テンプレート一覧画面に戻り「テスト監視項目」グループの行の「トリガー」をクリックする
*「トリガーの作成」ボタンをクリック - 以下の項目を設定する
- 名前「ping監視 {HOST.NAME}」(任意)
- 深刻度「致命的な障害」
- 条件式「{TEST_PING:icmpping[,3,1000,64,1000].last()}=0」
(「追加」ボタンを押し、グループを「TEST」に変更して選択) - 正常イベントの生成「条件式」
- 障害イベント生成モード「単一」
- 正常時のイベントクローズ「すべての障害」
- 手動でのクローズ許可「チェックしない」
- URL「空欄」
- 説明「空欄」
- 有効「チェック」
- 「追加」ボタンを押す
監視対象へのトリガーの登録¶
- 「設定」をひらく
- 「ホスト」をひらく
- 登録されている監視対象をひらく
- 「テンプレート」をひらく
- 「選択」ボタンを押し「TEST」グループから「Ping監視」をチェックする
- 「追加」のリンクをクリックする
- 「選択」ボタンを押す
- 「更新」ボタンを押す
動作確認¶
- 「監視データ」をひらく
- 「概要」をひらく
- 登録した監視対象のリストアップとping結果の正常ステータス(緑点灯)が正常化されていることを確認する
- 監視対象のネットワークをダウンさせて警告(赤点滅)が発生することを確認する
- 監視対象のネットワークを復旧させて復旧済み正常(緑点滅)が発生することを確認する
「最近の障害」に表示されなくなったら復旧済み正常(緑点滅)が正常(緑点灯)に戻る