VMwareESXi 5.0 でVNCサービスを有効にする。¶
- ESXiには元々VNCが備わっており、vSphereクライアントのコンソール画面
でなくても、デスクトップ画面を表示することが出来ます。
- こうすることで、仮想マシンの死活・設定以外ではvSphereクライアント
を起動せずに済みます。 - ESXiサーバへ接続なので、VNC接続中にネットワークを止めたりしても
切断されない。これを利用して、ローカルホスト環境をリモート操作可能。
- 仮想サーバ側でVNCサーバを構築する場合と違い、ESXiサーバを使用します。
そのため、アクセスするURLがESXiサーバ固定となり、ポートで振り分けします。 - ここでは5900~5910ポートを利用した10台程度の制御を例とします。
- ESXiホストを再起動したら、FirewallのXML記述がクリアされた。(要確認)
ただし、コピーしなおしたらvncの除外登録情報は記憶していた。謎。
結局の所、記述を戻してFirewallをリフレッシュする必要はあるのだが。
前提条件¶
- VNCクライアントは省略します。(WindowsXP&UltraVNCでデモ)
- UltraVNC Viewerはインストール無しのポータブル利用が可能。
- VMware ESXi 5.0 での解説を前提とします。
- 4.xの場合、ホストのFirewall設定はスキップできるようです。
- ESXiのホストUIでSSH接続を有効にしているものとします。
- 4.xでもunsupportedですが、有効にすることが可能です。
ホストのFireWallの設定¶
- ESXiは5.0からホスト側にFirewall機能が組み込まれています。
- チェックボックスでサービス単位でオンオフするタイプのもので、通常使われる
サービスはあらかじめ登録されています。(任意での追加変更ができません) - SSHで直接ファイルを編集することで、これらの一覧に設定を追加できます。
- SSHでESXiに接続します。
- 次の新規ファイルを作成します。
(teratermでコピペすると、インデントが崩れるが、特に問題はない)# vi /etc/vmware/firewall/vnc.xml ------------------------------------------------------ <ConfigRoot> <!-- vnc --> <service id="0000"> <id>vnc</id> <rule id='0000'> <direction>outbound</direction> <protocol>tcp</protocol> <porttype>dst</porttype> <port> <begin>5900</begin> <end>5910</end> </port> </rule> <rule id='0001'> <direction>inbound</direction> <protocol>tcp</protocol> <porttype>dst</porttype> <port> <begin>5900</begin> <end>5910</end> </port> </rule> <enabled>false</enabled> <required>false</required> </service> </ConfigRoot>
- FireWall設定を再読込します。
# esxcli network firewall refresh
- vSphereクライアントを実行し、ESXiホストを選択します。
- 「構成」→「ソフトウェア」→「セキュリティプロファイル」を開きます。
- 「ファイアウォール」→「プロパティ」を選択します。
- 「vnc」のチェックボックスが追加されていることを確認し、チェックを行います。
仮想サーバの設定編集¶
- 仮想サーバをシャットダウンします。
- 仮想サーバの設定画面を開きます。
- 「オプション」→「全般」→「構成パラメータ」を開きます。
- 「行の追加」を選択し、次の設定を追加します。
remotedisplay.vnc.port 5900~5910までのポート番号(マシンごとに重複しないこと) remotedisplay.vnc.enabled true remotedisplay.vnc.password 任意のパスワード remotedisplay.vnc.keymap jp
- 仮想マシンを起動します。
動作確認¶
- ESXiサーバのアドレス:ポート番号でアクセスします。
- 設定したパスワードを入力します。
- 接続できました!
余談¶
- このVNCは仮想マシンがパワーオンした瞬間から有効になる。
したがって、パワーオフしているマシンに対してはアクセスできない。
- が、パワーオンさえしていればいいので、BIOS画面にVNCが出来る。
ちなみに、この状態から再起動してもVNCは切断されない。
(一瞬だがBIOS起動画面も見られるし、再度のBIOS起動も行える)
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