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リストの新規作成

Sympaのリスト作成は次のステップで行われます。

  1. 使用するテンプレート(基本設定プリセット)の選択
    1. 必要によっては新たに作成する(別記)
  2. テンプレートに記載された設定項目に差し込むパラメータ値を記載したXMLファイルの作成
  3. コマンドの実行

※FMLなどのように、「作成コマンドにリスト名のみ指定してデフォルト基本設定のリストが作られる」
 というわけではないので注意

※面倒な場合、他のリストを複製してリストを作成することも可能です。(別記)

テンプレートの選択

  • 次の場所にデフォルトテンプレートが存在する
    /usr/share/sympa/default/create_list_templates/
    confidential
    discussion_list
    hotline
    html-news-letter
    news-letter
    private_working_group
    public_web_forum
    
  • 例として「hotline」(問い合わせ窓口用)を使用する
    問い合わせ窓口用
    --------------------
    誰でも投稿できる
    投稿保管庫は非公開
    読者登録を制限
    
  • テンプレートの内容は以下となっている
    ls /usr/share/sympa/default/create_list_templates/hotline
    comment.tt2 Webでのリスト作成画面のテンプレート選択リストに表示されるコメント 
    config.tt2 設定項目およびデフォルト設定値を記載したテンプレート設定ファイル
    
  • 設定内容は次のようになっている
    cat /usr/share/sympa/default/create_list_templates/hotline/config.tt2
    --------------------
    subject [% subject %]
    
    status [% status %]
    
    [% IF topics -%]
    topics [% topics %]
    [% END %]
    
    visibility noconceal
    
    send public
    
    reject_mail_from_automates_feature off
    
    process_archive on
    
    archive
      web_access private
      mail_access owner
    
    clean_delay_queuemod 15
    
    subscribe owner
    
    unsubscribe open,notify
    
    review private
    
    invite default
    
    custom_subject [% listname %]
    
    digest 5 20:56
    
    [% FOREACH o = owner -%]
    owner
      email [% o.email %]
      profile privileged
      [% IF o.gecos -%]
      gecos [% o.gecos %]
      [% END -%]
    
    [% END -%]
    
    [% IF owner_include %]
    [% FOREACH o = owner_include -%]
    owner_include
      source [% o.source %]
    
    [% END -%]
    [% END -%]
    
    [% IF editor -%]
    [% FOREACH e = editor -%]
    editor
      email [% e.email %]
      [% IF e.gecos -%]
      gecos [% e.gecos %]
      [% END %]
    
    [% END -%]
    [% END %]
    
    shared_doc
    d_edit default
    d_read private
    
    creation
      date [% creation.date %]
      date_epoch [% creation.date_epoch %]
    [% IF creation_email -%]
      email [% creation_email %]
    [% END %]
    
    serial 0
    
  • 『[% subject %]』のように[% %]でくくられたパラメータが設定値を待っているパラメータになります。
    この項目に合うようにXMLファイルを作成します。

パラメータ値を記載したXMLファイルの作成

  • Webフォームの内容に準じる以下のパラメータを設定します
    リスト名
    リストタイプ(テンプレート名を指定します)
    リスト説明の件名(検索結果に表示される見出し、1行程度)
    リスト説明の本文(リストホーム画面に表示される説明文、長文可)
    トピック(リストのカテゴリを設定します。/etc/sympa/topics.confで定義されたタグのようなものです)
    リストオーナー(Web画面での作成では作成したログインユーザが自動設定される)
    
  • テンプレートファイルを作成します
    vi /etc/sympa/list.xml
    --------------------
    <?xml version="1.0" ?>
    <list>
        <listname>リスト名</listname>
        <type>リストタイプ(例:hotline)</type>
        <subject>リスト説明の件名</subject>
        <description>リスト説明の本文</description>
        <owner multiple="1">
            <email>owner1@example.com</email>
        </owner>
        <owner multiple="1"> ※複数オーナーを登録する場合、このディレクティブレベルで複数記載する
            <email>owner2@example.com</email>
        </owner>
        <topic>トピック名(other)</topic>
    </list>
    
  • 入力待ちになっているパラメータ以外も設定し、オーバーライドした状態で作成することも可能です。
    (例:デフォルトでは読者以外も送信できる「send public」を読者のみ投稿「send private」とするなど)

リストの作成

  • リスト作成コマンドを実行します。
    XMLファイルはフルパスで指定する必要がある
    sympa.pl --create_list --input_file /etc/sympa/list.xml
    (結果)
    create_list [notice] エイリアスを登録しました。
    
    • 仮想ドメインの場合、ドメインのオプション指定「--robot ドメイン名」が必要

以上でリストが作成・オープンされる。