Sophos SafeGuard Enterprise 6.1→7.0 アップグレード¶
SGN6.x が導入されている環境でSGN7.0にアップグレードする手順を示します。
- 作業一覧
- インストーラの準備
- データベースのバックアップ
- データベースのアップグレード
- Management Centerのアップグレード
- SGN Serverのアップグレード
- サービスの再開
- 注意事項
- SGN5.xからはSGN7へ直接アップグレードすることが出来ませんので、一度6.xを経由する必要があります。(別記事参照
1. インストーラの準備¶
SGN6.x導入済み環境にSGN7.0のインストーラを用意します。メーカサイトからインストーラの取得する
にあたってSophosIDが必要となります。入手手順についてはここでは省略します。
インストーラを配置後に実行してファイルを展開しておきます。
(この作業でインストールプログラムが自動実行されることはありません)
2. データベースのバックアップ¶
アップグレードに際して、SQL Serverのバックアップを作成します。
この手順で事前のサービス停止などを行うため、必ず実行してください。
- SafeGuard Management Center (以降MC)を閉じます。
- 「管理ツール」→「サービス」から、以下の4つのサービスを「停止」させます。
SafeGuard(R) Log Service
SafeGuard(R) Scheduler Service
SafeGuard(R) System Event Manager
SafeGuard(R) Transport Service - 「管理ツール」→「インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ」を開きます。
- ツリーをたどり「Default Web Site」を選択します。
- 画面右側の「Webサイトの管理」から「停止」を実行します。
- 「Microsoft SQL Server Management Studio」を開き、DB管理者権限でログインします。
- ツリーの「データベース」からSGNのデータベースを探し、右クリックします。
- 「タスク」→「バックアップ」を選択します。
- バックアップの種類「完全」、バックアップコンポーネント「データベース」とし、期間とバックアップ
先に「ディスク」と出力先のディレクトリを指定します。今回はフルバックアップを想定しているので
「バックアップのみコピーする」にチェックは行いません。 - 設定が完了したら次へ進み、バックアップが完了したら閉じます。
3. データベースのアップグレード¶
- 「Microsoft SQL Server Management Studio」を開き、DB管理者権限でログインします。
- ツリーの「データベース」からSGNのデータベースを探し、右クリックし「プロパティ」を選択します。
- 左側のページ一覧から「オプション」を選択します。
- 「状態」→「アクセスの制限」設定を「MULTI_USER」から「SINGLE_USER」に変更します。
- OKボタンを押して閉じる際に警告を確認し、プロパティを閉じます。
- データベース名に「(シングルユーザー)」と付加されていることを確認します。
- 「C:\sgn_70\SGEnterprise\Tools\Database scripts\Migration scripts」以下のSQL以降スクリプトを確認します。
複数存在しますが、今回は6.1→7.0なので、「MigrateSGN610_SGN700.sql」を使用します。 - 「MigrateSGN610_SGN700.sql」を使用します。
データベース名をデフォルトの「SafeGuard」から変更した場合、以降スクリプトの15行目付近の「USE
SafeGuard」を「USE データベース名」に変更します。 - 出力結果に「The database update succeeded.」という出力を確認出来ればOKです。
スクリプトおよび実行結果の画面を閉じます。(開いたままだと以下の作業が出来ません) - ツリーの「データベース」からSGNのデータベースを探し、右クリックし「プロパティ」を選択します。
- 左側のページ一覧から「オプション」を選択します。
- 「状態」→「アクセスの制限」設定を「SINGLE_USER」から「MULTI_USER」に変更します。
- OKボタンを押して閉じる際に警告を確認し、プロパティを閉じます。
- データベース名から「(シングルユーザー)」が消えていることを確認します。
4. Management Centerのアップグレード¶
- 「C:\sgn_70\Installers\Backend installers\SGNManagementCenter.msi」を実行します。
- 次へ進みライセンス契約に同意し、インストール先を設定します。
- 「更新」ボタンを押してアップグレードを実行します。
- 正常に終了したら、インストーラを終了します。要求があれば再起動を行います。
- アップグレードしたMCを起動します。
- 「構成の選択」ダイアログが表示されます。プルダウンメニューから元のバージョンで使用していた「DB名:インスタンス名」を選択し、OKを押して次に進みます。
- msoのログイン情報を入力します。
- 「少なくとも一つ以上の違反テーブルが検出されました」とダイアログが表示されるため、「はい」を選択してテーブルのチェック処理を行います。
違反テーブル関連のダイアログは最前面化されずに本当に気が付かないため、その他のウインドウをすべて最小化しておくことを推奨します。 - 違反テーブル数を確認してダイアログを閉じます。
- サマリが表示されるので、画面左下の「修復」ボタンを押します。
- 違反テーブルが修復されたことを確認し、ダイアログを閉じます。
- 「閉じる」ボタンを押してサマリ画面を閉じます。
- MCが自動的に起動します。
5. SGN Serverのアップグレード¶
- MCのインストールで再起動が行われた場合、次のサービスを停止する必要があります。
- 「管理ツール」→「サービス」から、以下の4つのサービスを「停止」させます。
SafeGuard(R) Log Service
SafeGuard(R) Scheduler Service
SafeGuard(R) System Event Manager
SafeGuard(R) Transport Service - 「C:\sgn_61\SGEnterprise\Installers\Backend installers\SGNServer_upgrade.exe」を実行します。
- 次へ進みライセンス契約に同意し、インストール先を設定します。
- 「更新」ボタンを押してアップグレードを実行します。
- 正常に終了したら、インストーラを終了します。要求があれば再起動を行います。
6. サービスの再開¶
再起動が発生している場合、以下の手順は不要である可能性がありますが、念のため確認してください。- 「管理ツール」→「サービス」から、以下の2つのサービスを「開始」させます。
SafeGuard(R) Scheduler Service
SafeGuard(R) System Event Manager - 「管理ツール」→「インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ」を開きます。
- ツリーをたどり「Default Web Site」を選択します。
- 画面右側の「Webサイトの管理」から「開始」を実行します。
エンドポイント構成パッケージの作成¶
- Sophos SafeGuard Management Center(MC)を開きます。
- MC上部のメニューから「ツール」→「構成パッケージツール」を選択します。
- 「構成パッケージの作成(管理型)」タブを選択します。
- 「構成パッケージの出力パス」を設定して、「構成パッケージの作成」ボタンを押します。
- ポリシーに関する確認ダイアログを確認し、OKボタンを押します。
- 出力完了ダイアログと構成パッケージツールを閉じ、「構成パッケージ名.msi」と「構成パッケージ
名.zip」の2種類のファイルが所定のパスに正常に出力されていることを確認します。
サーバとMCはこれで完了ですが、クライアントソフト(一応6.xクライアントの並行稼働は可能です)をアップグレードする必要があります。