メールサーバ中継の設定¶
- 自宅でメールサーバを運用する場合に必要になることがある
メールサーバの中継サーバの設定です。
- スパムメール対策(この場合、送信する側の対策)として、プロバイダにて
25番ポートでのインターネット側の通信がブロックされている場合があります。
- そのため、自宅から直接インターネットではなく、一端プロバイダの
SMTPサーバを経由してインターネットにメールを送信するケースがあります。
(そもそも禁止されている場合もあるので、よく利用規約を見ておきましょう)
- 参考
- biglobeの場合(http://support.biglobe.ne.jp/faq/settei/op25b/a_5.html)
前提条件¶
- プロバイダが回避策としての中継サーバを提供していること。
場合によっては利用登録が必要な場合もあるので、よく確認して下さい。
- また、個人的な経験ですが、プロバイダの案内ではなく、実際に使われている
回線経路の提供者側の設定が必要な場合があります。- 著者の場合、プロバイダはbiglobe契約だったがFTTH回線経路がauだったので、
biglobeではなくauの設定が必要だった。
- 著者の場合、プロバイダはbiglobe契約だったがFTTH回線経路がauだったので、
設定ファイル編集¶
- 次の設定ファイルを編集します。
# vi /etc/postfix/main.cf # ------------------------------------------------------ # 変更箇所のみ記載 # relayhost = [中継サーバ名]:ポート番号 relayhost = [relay-mta.example.com]:25
中継サーバ用SMTP認証¶
- この項目は必要がなければスキップして構わない。
(必要な場合、プロバイダからの指示がある)
- 必ずというわけではないが、必要となる場合がある。
- サーバ本体のSMTP認証と混同されやすいがサーバ側は「smtpd」で
始まる設定に対し、こちらは「smtp」で始まる設定となる。
- 次の設定ファイルを編集します。
# vi /etc/postfix/main.cf # ------------------------------------------------------ # 変更箇所のみ記載 # 中継サーバ用のSASLを許可する # 認証方式に cyrus 方式を指定する smtp_sasl_type = cyrus # 中継サーバ用のSASLを許可する smtp_sasl_auth_enable = yes # 中継サーバのパスワードDBを読み込む smtp_sasl_password_maps = hash:/etc/postfix/sasl_passwd # 匿名認証を許可しない smtp_sasl_security_options = noanonymous # プレーンテキスト認証を行う smtp_sasl_mechanism_filter = plain
- 次の設定ファイルを編集します。
# vi /etc/postfix/sasl_passwd # ------------------------------------------------------ #[プロバイダ中継サーバ名]:ポー番号 プロバイダのメールアドレス:パスワード [relay.example.com]:587 user@example.com:password
- パスワードDBを作成します。
(sasl_passwd.dbが作成されること)# cd /etc/postfix # postmap sasl_passwd # ls sasl_passwd.db
設定の適用¶
- サービスを再起動します。
# service postfix restart
動作確認¶
- 外部宛にメールが送信できればok。(普通のメーラでやってもいい)
# mail example@gmail.com Subject: testmail testmail .
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