ownCloud インストール¶
Webファイルマネージャ兼DropBoxライクなWebシステム、ownCloudのインストールについて。
ownCloud7.0.6のCentOS 6.xへのインストール¶
- 注意事項
記載時点での最新版となるバージョン8.xについてはCentOSでは7.x移行にプリインストールの
PHP5.4系が必須となるため、ここではownCloud 7.0.6について記載する。
(なお、7.0.7にPHP5.4必須の記載は無いけれど、実際には必須を示すエラーとなる。)
- リソースの入手
https://download.owncloud.org/community/owncloud-7.0.6.zip
- 公開パスに配置後、所有者をapacheにしておくこと。
- 必要パッケージの入手
# yum install php-mysql php-xml php-mbstring php-gd php-pdo php-ldap
- 今回はLDAPモジュールを利用した認証も視野に入れているのでphp-ldapも入れている。
- php.iniの設定
default_charset = "UTF-8" date.timezone = Asia/Tokyo memory_limit = 512M post_max_size = 256M upload_max_filesize = 256M
- 「memory_limit>post_max_size=upload_max_filesize」とすること。memory_limitが
不足あるいは同等値である場合、PHPの出力が真っ白な空白ページになってしまう。 - 変更後、apacheを再起動する。
- 「memory_limit>post_max_size=upload_max_filesize」とすること。memory_limitが
- my.cnfの設定
[mysqld] character-set-server=utf8
- 変更後、mysqldを再起動する。
- データベース作成
mysql> create database owncloud default character set=utf8; mysql> grant all privileges on owncloud.* to "owncloud"@"localhost" identified by "任意のパスワード"; mysql> quit
- httpd.confの設定
パスは任意。ディレクティブ設定は同梱されている.htaccessを有効にするために設定する。Alias /owncloud /path/to/owncloud <Directory /path/to/owncloud/> Options All Require all granted AllowOverride All </Directory>
- 補足
Apache内蔵のmod_davとowncloud内蔵のSabreDAVが競合する場合は、Apache側を無効にしておくといい。
NNI環境だとmod_davとSaberDAVを両方有効にしているが、mod_dav側の適用範囲をディレクティブで指定
しているため共存が出来ている。
- 補足
- Webブラウザでアクセスして初期設定
- 管理者ユーザ名を指定する
- 管理者パスワードを指定する
- データフォルダを指定する
- データベースをSQLiteからMySQLに切り替える
- データベース設定を行う
- セットアップ完了ボタンを押す
以上でインストールは完了。
補足¶
- LinuxでWebDAVをマウントして利用する。
添付ドキュメントによると、davfs2を導入するとWebDAVをマウント出来るらしい。
https://www.archlinuxjp.org/packages/?name=davfs2
- LDAP認証を利用する。
標準アプリの「LDAP user and group backend」を利用して対応可能。- 画面左上の「ファイル」→「アプリ」で一覧を開き、上記モジュールを有効にする。
- 「管理」メニューでbaseDN等を入力して設定する。
ただし、不具合なのか上記モジュールの設定が完遂しても接続できない場合がある。
ldapでもldapsで聞きに行っているとか、セッションがすぐ切れるとか……。
- Apacheのmod_davでベーシック認証をLDAP形式で設定
- ownCloudアプリの「WebDAV backend」で上記のWebDAVアドレスを指定
形式的にはLDAP認証が走ることに違いは無いが、LDAPの情報をユーザ情報にマッピング
させることが出来ない。というかこれでは認証がLDAPである必要がない。
今後の課題。
補足2¶
当然ながら、PHP依存を何とかしない限りはアップグレードさせることが出来ない。
管理者アカウントでログインする度にバージョンに関するNoticeが表示される。