ownCloudでWebDAV接続を行う¶
概要¶
ownCloudはサーバアプリケーション側でSabreDAVを実装しているため、バックエンドの
Apache側でmod_davを設定していなくてもWebDAV機能を利用することが可能です。
WebDAVは通常のHTTP/HTTPSでファイルの読み書きを行う機能です。Windows/Macや
スマートフォンなどで利用することが可能ですが、特徴としてフォルダ同期系のサービス
と異なりローカルデバイスにファイルをキャッシュしません。
そのため、少ないストレージでオンラインストレージを利用する際に有効です。
接続方法¶
- ownCloudにログインします。
- 画面左下に歯車アイコンがありますので、これをクリックします。
- アクセス用のアドレスが表示されますので、コピーします。
- http(s)://ownCloudのアドレス/remote.php/webdav/
- コピーしたアドレスを接続元端末で設定します。
- アカウントにかかわらずアドレスは同一ですが、認証で参照先を切り替えているようです。
上記の手順で接続が可能になります。
WebDAVクライアント¶
WebDAVはブラウザでのアクセスでは書き込み出来ないので、WebDAVクライアントが必要です。
- Windowsの場合
「PC(マイコンピュータ)」の中で右クリックを行い、「ネットワークの場所を追加する」
からWebDAVアドレスを追加することが可能ですが、WindowsのWebDAVクライアントがあまり
よろしくないため、接続できないケースが多いようです。個人的な検証ではCarotDAV
あたりが安定して動作しています。
- Macの場合
「Finder」の「サーバに接続」でWebDAVアドレスを入力すればアクセスが可能です。
特に不具合は無く安定して動作しています。
- スマートフォンの場合
GoodReaderでの動作を確認しています。「Connect」→「Servers」から追加できます。
- Linuxの場合
davfs2パッケージを使うことでマウント可能- RHEL7まではEPELでダウンロード可能。
それ以降はソースコンパイルする必要があるかも。
https://savannah.nongnu.org/projects/davfs2yum install epel-release yum install davfs2
- 認証情報は下記に記載する。
vi /etc/davfs2/secrets -------------------- https://localhost/remote.php/webdav/ ユーザ名 パスワード
- マウントを実行する
mkdir /mnt/dav mount -t davfs https://ownCloudのアドレス/remote.php/webdav/ /mnt/dav
- 起動時マウントする場合はfstabを設定する
vi /etc/fstab -------------------- https://ownCloudのアドレス/remote.php/webdav/ /mnt/dav/ davfs defaults 0 0
- RHEL7まではEPELでダウンロード可能。